人間の健康状態への被害 3
汚染地域で奇形の家畜が生まれているという報告がいくつもあり、自分の健康がおかされていると思い込んでいる多くの人々を、さらに不安がらせていることは確かでしょう。
東ヨーロッパ諸国でも、汚染のひどい地域では平均寿命が他より短いのではないかという噂が以前からあったが、それが確かめられつつあるのです。
チェコスロバキアでもっとも汚染度の高い地域では、比較的汚染の少ない地域に比べ、平均寿命が5年も短いのです。
ポーランドでも、工業化がとくに進んでいるシレジア地方では、平均寿命が国全体より3、4年短いです。
ドイツの化学工業の中心地ハレでは、旧東ドイツ領内の他の地域に住む人々より5年も短いのです。
環境汚染が深刻な地域で生まれ育った人々は、いまようやく中年にさしかかったばかりで、これから年齢をとるにつれ、さらに病気の発生が増えるかもしれません。
ブルガリア保健省のキリアキ博士が行った調査によると、工業化の進んだ地域では、喘息と潰瘍の発生率が、比較的汚染の少ない地域に比べ、9倍にもなっています。